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格ゲーウォッチ編集部
※本記事は日本時間2026年7月11日午前時点の情報をもとに作成しています。
フランス・パリで開催中の「Esports World Cup 2026(EWC 2026)」『餓狼伝説 City of the Wolves』部門が、いよいよ決勝日を迎える。
32名から始まった戦いも残すところ8名。日本勢では、ラギア、みつはし、ネモの3選手が最終日のプレーオフへ進出した。
大会前から大きな注目を集めていたのが、最新追加キャラクターのMr. Karateだ。直前のEVO 2026では多数のトッププレイヤーが採用し、EWC開幕後も画面に何度も登場。「このままMr. Karate一色の大会になるのではないか」との声も上がっていた。
しかし、Day3終了時点で決勝に残った顔ぶれを見ると、状況は単純な“一強環境”とは言い切れない。
本記事ではDay1からDay3までの主な出来事、選手本人の反応、TOP8の使用キャラクターを振り返りながら、決勝日の見どころを紹介する。
EWC 2026『餓狼伝説 CotW』TOP8が決定
Day3のグループステージ2を終え、以下の8名がプレーオフ進出を決めた。
ウィナーズ側から突破
| グループ | 選手 | 国・地域 |
|---|---|---|
| A | K-TOP | ギリシャ |
| A | DarkAngel | メキシコ |
| B | ラギア | 日本 |
| B | NaiWang | 中国 |
ルーザーズ側から突破
| グループ | 選手 | 国・地域 |
|---|---|---|
| A | ZJZ | 台湾 |
| A | みつはし(mi2ha4) | 日本 |
| B | Reynald | アメリカ |
| B | ネモ | 日本 |
ここでの「ウィナーズ側」「ルーザーズ側」は、グループステージ2を突破した経路を示すものだ。
決勝日のTOP8はダブルエリミネーションではなく、5先・シングルエリミネーション方式で実施される。そのため、ウィナーズ側から突破した選手にも敗者復活はなく、全選手が一度の敗北で優勝争いから脱落する。
決勝トーナメント初戦の組み合わせ
TOP8の準々決勝は、以下の組み合わせが予定されている。
| 対戦カード | 主な使用キャラクター |
|---|---|
| ラギア vs ZJZ | Gato vs Preecha/Gato/Mr. Karate |
| NaiWang vs みつはし | Billy vs Rock |
| DarkAngel vs Reynald | Terry vs Krauser |
| K-TOP vs ネモ | Mr. Karate vs Mr. Big |
長期戦となる5先では、序盤の勢いだけでなく、相手の癖を読み取る対応力やキャラクター変更の判断も大きな意味を持つ。特に複数キャラクターを使用してきたZJZが、ラギア戦で誰を選択するのかは注目点になりそうだ。
Day1・Day2最大の話題は「Mr. Karateが多すぎる」
大会序盤、最も大きな話題となったのはMr. Karateの採用数だった。
Liquipediaの大会統計では、Mr. KarateはDay3までに**132ゲーム、使用割合28.3%**を記録。2番手のBillyが57ゲーム・12.2%、Gatoが54ゲーム・11.6%となっており、Mr. Karateの数字は突出している。
大会前からMr. Karateは最新環境の最上位候補と見られていた。EVO 2026でも上位プレイヤーの採用が相次いでおり、EWCでもフェンリっち、K-TOP、SCORE、Vxbao、金デヴら多くの選手が使用した。
海外コミュニティでは、大会初日からキャラクターの偏りを指摘するスレッドも登場した。
「ミスター・カラテ」ばかり出てきて、EWCがちょっと恥ずかしい……
投稿:
https://www.reddit.com/r/fatalfury/comments/1urcz0h/embarrassing_ewc_with_all_the_mr_karate/
スレッド内では「賞金が懸かった大会でトップキャラクターが多くなるのは当然」とする意見がある一方、「ミラーマッチが多く観戦が単調になる」といった反応も見られた。
EVO王者Xiaohaiがグループステージ1で敗退
Mr. Karateの使用率と並んで大きな驚きとなったのが、Xiaohaiの早期敗退だ。
XiaohaiはEVO Japan 2026とEVO Las Vegas 2026を制しており、EWCでも優勝候補の筆頭格と見られていた。しかし、今大会ではグループステージ1を突破できず、17~24位で大会を終えた。
直前の大型大会を連勝していた選手でも安定して勝ち残れない結果は、EWCの出場者層の厚さと、短期トーナメントの厳しさを象徴する出来事となった。
前年王者GO1は体調悪化によりTOP16を辞退
前年のEWC王者で、連覇を目指していたGO1は「敗退」ではなく、体調不良による大会辞退となった。
GO1は初日の試合には出場したものの、その後に体調が悪化。本人はXで、TOP16以降の試合を辞退する決断を報告している。
GO1選手の投稿:
https://x.com/GO13151/status/2075561454799864227
前年王者のプレーを最後まで見られなかったのは残念だが、まずは無理をせず、体調の回復を優先してほしい。
Day3では日本勢3名が最終日へ
グループステージ2では、日本勢7名がTOP8進出を目指して戦った。
そのうち最終日へ進んだのは、ラギア、みつはし、ネモの3名。ラギアはウィナーズ側から、みつはしとネモはルーザーズ側から突破した。
一方、SCORE、金デヴ、フェンリっちはTOP8進出ならず。GO1は前述のとおり体調不良で辞退している。
ラギア、Vxbaoとの接戦を制して日本勢一番乗り
ラギアはVxbaoのMr. Karateとの接戦を制し、日本勢で最初にTOP8進出を決めた。
ラギア選手の投稿:
https://x.com/laggia9/status/2075567460518900084
Mr. Karate使いを倒しての突破という点でも、今大会の環境を象徴する勝利だった。
ネモもルーザーズから最終日へ
Mr. Bigを使用するネモも、ルーザーズ側からTOP8進出を決めた。
ネモ選手の投稿:
https://x.com/GOOD_NEMO/status/2075571410609561882
ネモは決勝初戦でK-TOPのMr. Karateと対戦予定。大会最多使用キャラクターに対し、Mr. Bigでどのような対策を見せるか注目される。
みつはしはRockで再び世界の上位へ
EVO 2026でも準優勝を果たしたみつはしは、今大会でもRockを使用してTOP8進出。
準々決勝ではBilly使いのNaiWangと対戦する。直近の大型大会でも上位に進出しているRock使いが、再び世界タイトルへ挑戦することになる。
勝ち残れなかった選手からも率直な言葉
金デヴ「自分の操作の下手さに絶望しました」
金デヴはグループステージ2でTOP8進出を逃した後、悔しさを隠さず投稿した。
金デヴ選手の投稿:
https://x.com/kindevu/status/2075612652768760014
大舞台を終えた直後だからこその率直な言葉であり、結果に対する強い責任感が伝わってくる。
フェンリっちは来年のリベンジを誓う
フェンリっちも最終日進出はならなかった。
フェンリっち選手の投稿:
https://x.com/fenritti/status/2075726305434202593
悔しい結果となった一方、自身の試合後にはK-TOPのTOP8進出を喜び、翌日の応援を表明している。
投稿:
https://x.com/fenritti/status/2075605917232488882
自身が敗退した直後にもかかわらず、勝ち残ったK-TOPにエールを送る姿も反響を呼んだ。
K-TOP「応援してくれる人たちのために全力を尽くす」
グループAをウィナーズ側から突破したK-TOPも、TOP8進出の喜びを投稿している。
EWCの『餓狼伝説 CotW』でTOP8に進出しました!
K-TOP選手の投稿:
https://x.com/FGC_KTOP/status/2075622034613121362
投稿では、結果がどうなっても応援してくれる人たちのために全力を尽くすとの決意も示している。
TOP8は8人8色――Mr. Karateだけではなかった
決勝進出者が大会で使用したキャラクターは以下のとおり。
| 選手 | 大会で確認された使用キャラクター |
|---|---|
| ラギア | Gato |
| ZJZ | Preecha、Gato、Mr. Karate |
| NaiWang | Billy |
| みつはし | Rock |
| DarkAngel | Terry |
| Reynald | Krauser |
| K-TOP | Mr. Karate |
| ネモ | Mr. Big |
8名の代表的な使用キャラクターを見ると、Gato、Preecha、Billy、Rock、Terry、Krauser、Mr. Karate、Mr. Bigと分散している。
大会を通してMr. Karateを主軸に戦い、TOP8へ残ったのはK-TOP。ZJZも選択肢としてMr. Karateを持っているが、PreechaやGatoも使用しており、決勝で実際に選ぶかは対戦相手次第となる。
Furious BlogもDay3終了後、次のような見出しでTOP8を紹介している。
投稿:
https://x.com/Furious_blog/status/2075622930105721258
大会序盤のMr. Karate祭りから一転、TOP8では多彩なキャラクターが並ぶ形となった。
「Mr. Karate一強」は間違いだったのか?
結論から言えば、Mr. Karateが非常に強力であること自体は、今大会の使用率が証明している。
約3割に迫る採用率は、トッププレイヤーから高く評価されている明確な証拠だ。技性能や火力、安定性に大会向けの強みがなければ、賞金100万ドルの舞台でこれほど多く使用されることはない。
ただし、今回の結果からは次のことも分かる。
使用率とTOP8進出率は同じではない
Mr. Karateは大会全体で圧倒的に多く使用されたものの、TOP8を同キャラクターだけで埋めることはできなかった。
多くの選手が採用したことでMr. Karate同士の対戦も増え、強力なキャラクターを使っているだけでは差をつけにくい状況も生まれていたと考えられる。
キャラクター対策が進んだ可能性
ラギアはVxbaoのMr. KarateをGatoで破り、TOP8進出を決めた。みつはしのRockやネモのMr. Bigなど、Mr. Karate以外のキャラクターを使い続けてきた選手も勝ち残っている。
大会序盤で使用者が多かった分、対戦経験が蓄積され、後半になるほど対策側が対応しやすくなった可能性もある。
キャラクターだけでなく「使い込み」が結果に表れた
TOP8にはDarkAngelのTerry、ReynaldのKrauser、ネモのMr. Bigなど、それぞれのキャラクターを長く使い込んできた選手が残った。
現時点では、「Mr. Karateを選べば誰でも勝てる一強環境」というより、Mr. Karateが最有力候補でありながら、熟練した他キャラクターでも十分に対抗できる環境と見るのが適切だろう。
ただし、TOP8はわずか8名の結果であり、これだけでゲーム全体のバランスが完全に良好だと断定することもできない。決勝でK-TOPやZJZのMr. Karateがどこまで勝ち上がるかによって、大会後の評価は再び変わる可能性がある。
決勝日の注目カード
ラギア vs ZJZ
Gatoを使い続けるラギアに対し、ZJZは複数キャラクターを使い分ける。
ラギアは日本勢唯一のウィナーズ側突破者。ZJZがPreecha、Gato、Mr. Karateのどれを選択するかも含め、初戦から読み合いの多いカードとなりそうだ。
NaiWang vs みつはし
BillyのNaiWangとRockのみつはしによる対決。
直近の大型大会で結果を残してきたキャラクターと選手同士の一戦であり、みつはしがEVO準優勝に続く決勝進出を果たせるか注目される。
DarkAngel vs Reynald
Terryを貫くDarkAngelと、Krauserを使うReynaldという個性的な組み合わせ。
Mr. KarateやBillyといった今大会の高採用キャラクターではない両者の対戦は、TOP8の多様性を象徴するカードでもある。
K-TOP vs ネモ
今大会で最も注目を集めたMr. Karateと、Mr. Bigの対決。
K-TOPがMr. Karateの強さを結果に結びつけるのか。それとも、ネモが豊富な大会経験と対策で止めるのか。キャラクター環境を語るうえでも重要な一戦となる。
決勝は日本時間7月11日22時開始予定
『餓狼伝説 CotW』プレーオフは、日本時間7月11日(土)22時開始予定。
TOP8は5先のシングルエリミネーションで行われ、準決勝、3位決定戦、グランドファイナルを経て、2026年のEWC王者が決定する。
日本語公式配信:
まとめ
大会序盤は、Mr. Karateの使用率の高さから「カラテ一強」「カラテだらけ」との声が相次いだ。
しかし、最終日に進んだ8名を見ると、Gato、Billy、Rock、Terry、Krauser、Mr. Big、Preechaなど、異なるキャラクターを得意とする選手が勝ち残っている。
Mr. Karateが現環境の最有力キャラクターであることは間違いない。それでも、キャラクター選択だけで世界大会を勝ち抜けるわけではないことも、Day1からDay3までの結果が示した。
前年王者GO1の体調不良による辞退、EVO王者Xiaohaiの早期敗退、多数の優勝候補が姿を消した波乱の3日間。
日本勢ではラギア、みつはし、ネモの3名が世界王者を目指す。
100万ドル大会の頂点に立ち、『餓狼伝説 City of the Wolves』の現環境に一つの答えを示すのは誰なのか。世界最高峰の戦いは、いよいよクライマックスを迎える。


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