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格ゲーウォッチ編集部
『ストリートファイター6』では、2026年8月3日にヤスミンの実装と全キャラクターを対象としたバトルバランス調整が行われました。
その中でも、コミュニティを驚かせたのがリュウの上方調整です。
今回のリュウは、立ち弱Pや鳩尾砕きのガードバックが小さくなり、旋風脚から空中竜巻旋風脚を当てた後の状況も改善。カプコンは調整意図について、攻撃を当てて自分のターンになった際の「攻めの継続性」を高めるためと説明しています。
しかし、リュウはすでに高火力と安定した攻めを持つキャラクターとして評価されていたこともあり、
「主人公キャラが強いのは歓迎」
「なぜ強いキャラの攻めをさらに強化するのか」
と、プレイヤーの間では賛否が分かれています。
2026年8月3日のリュウ調整内容
今回の主な変更点は以下のとおりです。
立ち弱P
ガード時の押し戻し距離が短くなりました。
相手との距離が離れにくくなったため、立ち弱Pをガードさせた後に投げや打撃の択を仕掛けやすくなっています。
特に中足ドライブラッシュなどから弱Pをガードさせた場面では、これまでより近い距離で攻めを継続できる可能性があります。
鳩尾砕き
鳩尾砕きもガード時の押し戻し距離が短くなりました。
ガードさせた後に投げ間合いへ入りやすくなったほか、後ろ歩きによるシミーや、相手の後退を狙った下段攻撃なども選択肢になります。
今回の調整で、もっとも賛否を呼んでいる変更点といえるでしょう。
旋風脚から空中竜巻旋風脚
旋風脚からキャンセルした空中竜巻旋風脚について、地上ヒット時の横方向への吹き飛びが小さくなりました。
相手との距離が離れにくくなったことで、ヒット後に前ステップや歩きを使った起き攻めへ移行しやすくなっています。
モダン操作の上段足刀蹴り
モダン操作では、方向入力によって通常版上段足刀蹴りの強度を選択できるようになりました。
強上段足刀蹴りを使える場面が増えたことで、画面端のコンボやリーサルコンボ、詐欺飛びを狙うルートなどの幅が広がっています。
OD波動拳・OD昇龍拳
OD電刃波動拳とOD昇龍拳では、コンボカウント関連の調整が行われました。
こちらは単純なダメージ強化というより、特定のコンボで技が最後までヒットしなかった問題を改善するための調整です。
リュウ使いからは素直な歓迎の声
調整内容が公開されると、リュウ使いからは驚きと喜びの声が上がりました。
GameTsuru氏は、公式の変更リストを紹介しながら「強化ジャーン!!!」と反応しています。
また、マサグル氏はモダンリュウで強上段足刀蹴りを使用できるようになった点について、「結構な強化」だと評価。
実際の映像とともに、コンボや起き攻めの選択肢が増えたことを紹介しています。
立ち弱Pについても、調整前後のガードバックの違いを検証しています。
旋風脚から空中竜巻旋風脚を当てた後は、前ステップから鳩尾砕きを重ねられる状況も確認されています。
派手な新技が追加されたわけではありませんが、実戦で頻繁に発生する状況が改善されており、リュウ使いにとっては扱いやすさを高める調整となっています。
賛成意見「ストリートファイターの顔が強くてもいい」
海外コミュニティでは、リュウが強いこと自体を歓迎する意見も見られます。
あるRedditユーザーは、リュウがシリーズを代表する人気キャラクターであり、初心者が最初に覚えた戦い方を高レベル帯でも使い続けられることには意味があると指摘しています。
複雑なキャラクターほど強くあるべきという考え方はあるものの、基本キャラクターを選んだプレイヤーが、性能を理由にキャラクター変更を迫られにくいことも大切だという意見です。
また、リュウが長期間にわたって明確なトップ層ではなかったという印象から、「久しぶりにリュウがトップクラスでも構わない」という反応も投稿されています。
Year 1初期のリュウは、ケンやルークなどの道着キャラクターと比較して選ばれる理由が少ないと評価されていました。
その時期を知るプレイヤーからは、波掌撃や電刃錬気などの問題点がようやく改善されたのに、強くなった途端に批判されるのは納得できないという意見も出ています。
反対意見「すでに十分強かったのでは」
一方、今回の強化に疑問を持つプレイヤーも少なくありません。
最大の理由は、現在のリュウが弱いキャラクターとは考えられていないことです。
リュウは高いコンボダメージに加え、安全に使いやすい弱波掌撃、波動拳と昇龍拳による立ち回り、画面端の投げループなど、攻守に安定した選択肢を持っています。
そこへ立ち弱Pと鳩尾砕きのガードバック減少が加わり、リュウの強みである高火力へ到達するための攻めまで強くなったことが問題視されています。
Redditでは、リュウは2024年12月の調整以降すでに強くなっており、安全な攻撃から高いリターンを得られることが問題だという指摘が投稿されました。
攻め継続力を与えるのであればダメージを抑え、現在のダメージを維持するのであれば攻めの安全性を下げるべきだという意見です。
3月には「リターンが行き過ぎた」と説明されていた
今回の強化が特に疑問視されている背景には、2026年3月17日の調整があります。
当時カプコンは、リュウについて「一度のチャンスでの高火力」を持ち味として調整してきたものの、度重なる上方修正によってリターンが少し行き過ぎた状態になっていると説明。
鳩尾砕きや弱波掌撃などのリスクとリターンを見直しました。
ところが、約4カ月半後となる今回の調整では、鳩尾砕きのガードバックが再び小さくなり、「攻めの継続性を上げる」という方針が示されています。
もちろん、3月に弱体化された部分をすべて元に戻したわけではありません。
それでも、
「リターンが行き過ぎたため弱体化」
「攻めを継続しにくいため再び強化」
という説明が短期間で続いたことで、調整方針が分かりにくいと受け取られた面はありそうです。
「基本キャラ」から「攻撃型キャラ」へ変わりつつある?
リュウは、波動拳で相手を動かし、飛びを昇龍拳で落とす「ストリートファイターの基本」を体現するキャラクターです。
しかし、現在のリュウは高火力コンボ、投げループ、弱波掌撃のカウンターヒット、鳩尾砕きからの接近戦など、近距離の爆発力も非常に高くなっています。
海外では、基礎重視のバランス型キャラクターだったリュウが、強力な攻めを押し付けるキャラクターへ変化しているとの批判も出ています。
一方で、ドライブラッシュの移動性能や遠距離キャラクターを追う能力など、リュウが他の上位キャラクターより明確に優れているとは言い切れない部分も残っています。
今回の変更も、波動拳の性能や通常技のリーチ、移動速度を大幅に強化するものではありません。
そのため、「キャラクター全体を別格の強さにする大型強化」というよりは、すでに強いリュウの使いやすさと安定感をさらに高める調整と見るのが妥当でしょう。
格ゲーウォッチ編集部の見解
今回のリュウ調整は、項目数だけを見れば大幅な強化ではありません。
OD技の変更はコンボの安定性を改善する意味合いが強く、旋風脚から空中竜巻旋風脚を当てた後の状況改善も、使える場面が限定されています。
ただし、立ち弱Pと鳩尾砕きのガードバック減少は、対戦中に発生しやすい攻防へ直接影響します。
特に鳩尾砕きは、ガードさせた後の投げ、下段、シミーが機能しやすくなるため、数値以上に相手側の負担が増える可能性があります。
リュウがシリーズの主人公であり、初心者から上級者まで使いやすいキャラクターであること自体は問題ではありません。
一方で、使用者が多いキャラクターが高火力と安全な攻めを両立すると、ランクマッチで対戦する側が単調さや理不尽さを感じやすくなるのも事実です。
今回の強化が適切だったかどうかは、今後の大会結果やランクマッチの勝率、対戦環境の変化を見て判断する必要があります。
少なくとも、Year 4でもリュウが環境の中心となる可能性は、これまで以上に高まったといえそうです。



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