格闘ゲームの“今”を、もっと分かりやすく。
格ゲーウォッチ編集部
『ストリートファイター6』の公式チームリーグ「ストリートファイターリーグ JAPAN 2026」。9月1日にDivision S 第2節が行われた。
今節では、Saishunkan Sol 熊本がKADOKAWA FAV gamingを30-10で下して開幕2連勝。さらにZETA DIVISION Geeklyは広島 TEAM iXAを40-0で破り、なんと開幕から2試合連続の40-0という圧巻のスタートを切った。
そして第1節でZETAに0-40で敗れていたCrazy Raccoonも、FUKUSHIMA IBUSHIGINとの激戦を延長戦の末に制し、今シーズン初勝利を挙げている。
Division S 第2節 リザルト
| TEAM MATCH | 結果 |
|---|---|
| Saishunkan Sol 熊本 vs KADOKAWA FAV gaming | 30-10 |
| 広島 TEAM iXA vs ZETA DIVISION Geekly | 0-40 |
| Crazy Raccoon vs FUKUSHIMA IBUSHIGIN | 30-20 |
TEAM MATCH 1 Saishunkan Sol 熊本 30-10 KADOKAWA FAV gaming
先鋒 まちゃぼー vs りゅうきち
FAVは今シーズンからリーダーに抜擢されたりゅうきちが先鋒に登場。
対するまちゃぼーは、第1節のtakepi戦を2-0で制しており、開幕からかなり仕上がっている印象を受ける選手だ。
試合ではまちゃぼーが第1セットのラウンドを先取したところで回線トラブルが発生。結果的に1セットを失う形となり、かなり嫌な流れにも見えた。
しかし、そこから冷静に立て直したのがまちゃぼー。続く2セットを連取し、逆転で勝利をつかんだ。
トラブルがあった直後に崩れず、そのまま勝ち切ったのはさすがの一言。今年のまちゃぼーはかなりやってくれそうな雰囲気がある。
中堅 cosa vs もけ
中堅戦では、こちらも今シーズンからSS熊本のリーダーとなったcosaが本節初登板。
しかし、試合は序盤からもけのペース。cosaに大きく流れを渡すことなく、そのまま2セットを連取してFAVに10ポイントを持ち帰った。
リーダー就任後、最初のSFL本節での試合ということもあり、cosaには少なからず重圧もあったのだろうか。実力は誰もが知るところだけに、ここから持ち直してほしい。
ちなみに、もけの試合前インタビューは毎回ユーモアのある内容が多く、個人的にはSFLを見るうえでの楽しみポイントのひとつになっている。
大将 きんちょ vs 藤村
SS熊本は第1節で大将戦を勝利したきんちょが、今節も大将を任された。
対する藤村は、わずか2日前に行われた「CPT 2026 World Warrior Japan #3」でC.ヴァイパーを使用して準優勝。現在かなり調子を上げている選手だ。
C.ヴァイパーは直近のアップデートを経て使用者が増えており、今まさに注目度が上がっているキャラクター。
そして藤村とヴァイパーには、少し特別な縁もある。
藤村はかつて「ゆかどん」のプレイヤーネームで活動していたが、この名前は『ストリートファイターIV』のC.ヴァイパーや『AQUAPAZZA』のリアンノンが持つ、床を叩くような技の見た目から付けられたもの。再びヴァイパーを使う藤村を見て、昔の「ゆかどん」を思い出したファンも多いのではないだろうか。
試合は両者ともに強気な選択が多く、まさに「攻め対攻め」といった激しい展開。
しかし最終的には、きんちょが3セットストレートで勝利した。
これで、きんちょは大将戦2連勝。SFL初出場ながら早くもSS熊本のポイントゲッターとして存在感を示している。SS熊本も30-10で勝利し、開幕2連勝となった。
TEAM MATCH 2 広島 TEAM iXA 0-40 ZETA DIVISION Geekly
先鋒 takepi vs ヤマグチ
今年からSFLに参戦しているtakepi。
第1節ではまちゃぼーに敗れており、なんとかSFL初勝利を挙げたいところだった。
しかし対するヤマグチは、今年に入ってからEVO Japan 2026優勝、Esports World Cup 2026では4位と大舞台で好成績を残し、第1節ではShutoを2-0で撃破。現在の勢いという点ではリーグでも屈指の選手だ。
試合はtakepiも食らいつき、一方的な展開にはさせなかったものの、結果は1-2でヤマグチが勝利。
SFL初勝利の壁がなかなか高い。
まだ17歳で、今シーズンがSFL初参戦。ここでの苦戦も含めて大きな経験とし、この壁を乗り越えて初勝利をつかむ瞬間を期待したい。
中堅 あきら vs MenaRD
中堅戦には、ZETAのMenaRDが登場。
スト6初年度から現在に至るまで世界各地の大会で好成績を残し続けており、現在の格闘ゲームシーンにおいて「世界トッププレイヤーは誰か」と聞かれれば、その名前を挙げる人も多いであろう選手だ。
そんなMenaRDが今年、ZETAの一員としてSFL JAPANに参戦するというニュースは、大きな驚きと期待を呼んだ。
一方で、日本の格ゲーファンにとってMenaRDは、現在とは少し違った形でその名前が知られるようになった選手でもある。
2010年代、当時から日本の格闘ゲームコミュニティで圧倒的な人気を誇っていたウメハラに対し、試合中に「屈伸」と呼ばれる挑発的な行動を見せたり、勝利時に「首切りジェスチャー」を行ったりしたことが話題に。 若さゆえの強烈な振る舞いもあり、日本ではヒール的な存在として一気に知名度を広げていった。
しかし、それから長い時間が経った。
圧倒的な実力はもちろん、人格的にも成長し、感情を前面に出すだけでなく、対戦相手へのリスペクトも感じられるキャラクターへと変化したことで、現在では日本の格ゲーコミュニティでも広く愛される選手となっている。
今年4月には「獣道」で自らウメハラとの10先を望み、1カ月規模の準備を行って真剣勝負に臨んだ。結果はMenaRDが10-6で勝利。現在ではトッププレイヤーとして結果を残すだけでなく、格ゲーシーンそのものを盛り上げる存在になっている。
そんなMenaRDに対して、果敢に挑んだあきら。
MenaRDにもミスが見られるなどSFL独特の緊張感を感じさせる場面はあったものの、最後はしっかりと勝利。開幕戦の大将勝利に続いて、自身2連勝となった。
大将 ひぐちが締め、ZETAはまたしても40-0
20-0で迎えた大将戦でもZETAの勢いは止まらず、ひぐちが勝利。
これによってZETAはiXAを40-0で下した。
驚くべきは、第1節のCrazy Raccoon戦も40-0だったこと。
つまりZETAは、開幕から2試合、6試合を戦って一度もポイントを落とすことなく80ポイントを獲得したことになる。公式SNSも「開幕2連続40-0達成」とその圧倒的なスタートを伝えている。
ももち、ひぐち、ヤマグチ、MenaRD。
開幕前から強力なメンバーだとは思っていたが、ここまでの結果になるとはさすがに想像以上。今シーズンの優勝候補筆頭と言ってもおかしくないスタートではないだろうか。
TEAM MATCH 3 Crazy Raccoon 30-20 FUKUSHIMA IBUSHIGIN
第1節でZETAに0-40の完敗を喫したCRにとって、早くも重要な一戦となったTEAM MATCH 3。
しかし、またしても苦しい展開から始まる。
先鋒戦では2BASSAがどぐらを破り、開幕から個人2連勝。続く中堅戦でも鶏めしが勝利し、IBSGが一気に20-0とリードする。
このままではCRが開幕2節でほとんどポイントを獲得できないという状況で、大将戦に登場したのがかずのこ。
追い込まれたCRを救うように大将戦を勝ち切り、一気に20ポイントを獲得。20-20として勝負を延長戦へ持ち込んだ。
公式SNSから「CRの誇る国防最終ライン」とまで呼ばれていたのは少し笑ってしまったが、この場面で勝ってくれる安心感はまさにかずのこという感じだった。
そして運命の延長戦。
ここでCRはボンちゃんが勝利し、ついに決着。
Crazy Raccoonが30-20で今シーズン初勝利を挙げた。
0-20になった時点では「今節も厳しいか」と思わせる状況だっただけに、大将戦からひっくり返したこの1勝はかなり大きい。
昨シーズン準優勝チームでもあるCR。この勝利をきっかけに、ここから巻き返してくるのか注目したい。
まとめ ZETAの80ポイントが強烈、SS熊本も好スタート
Division S 第2節で最も衝撃的だったのは、やはりZETAの2試合連続40-0だろう。
開幕2節を終えて獲得ポイントは80。MenaRDという世界トップクラスの選手が加わっただけでなく、ヤマグチ、ひぐちもきっちり勝ち続けており、チーム全体として隙がない。
一方、SS熊本も2試合連続30ポイントを獲得して開幕2連勝。特に、まちゃぼーとSFL初参戦のきんちょがともに2連勝と、好調なスタートを切っている。
CRも0-20からの逆転でようやく初勝利。
まだ第2節ではあるものの、早くも各チームの明暗が少しずつ見え始めたDivision S。特に現在のZETAをどのチームが止めるのかは、今後の大きな見どころになりそうだ。


コメント